そもそもコンカフェとはどんな場所?

コンカフェとは、コンセプトカフェの略称です。
名前の通り、何かしらのコンセプトを前面に押し出して営業しているお店で、お客さんもそのコンセプトを楽しむためにお店に来ます。
お店特有の世界観が楽しめるので、根強い人気があるカフェです。
特にコスプレ系のコンカフェは店舗数が多く、現在勢いがあります。
アイドルや忍者、妖精などコスチュームを身にまとって接客しているお店で、衣装があることで独特で非日常な世界観が感じられるのが大きな魅力です。
他には、アニマル系のコンカフェや、コラボ系のコンカフェもあります。
アニマル系のコンカフェでは、カフェタイムを楽しみながらお店にいる動物を見たり触ったりできるので、動物がお好きな人にはうってつけです。
有名なジャンルでは、猫カフェやフクロウカフェなどが挙げられ、いろいろな場所で観光客にも人気です。
また、コラボ系のコンカフェも最近増えてきました。
コラボ系のコンカフェは、映画コラボやアニメコラボ、声優さんコラボ、ゆるキャラコラボというように、なんらかのものとコラボレーションしているスタイルのお店です。
映画に出てきた飲み物が楽しめたり、アニメキャラをイメージする食べ物が味わえるなど、コラボしているものが好きな人にとっては夢のような空間だと言えるでしょう。
コンカフェとメイドカフェの違い
コンカフェと聞くと、メイドカフェ・メイド喫茶をイメージする人も多いと思います。
メイドカフェは、コンカフェのなかのジャンルのひとつです。
メイドカフェでは、メイドのコスチュームを着ている従業員がお客さんにメイドとして接客をしています。
コンカフェという言葉よりも先にメイドカフェという言葉が有名になったので、コンカフェ=メイドカフェと思っている人もいますが、あくまでもメイドカフェはコンカフェに含まれるお店です。
コンカフェでの仕事内容

コンカフェでの仕事内容は、他の飲食店でやることとそこまで大きく変わりません。
コンカフェならではのポイントとしては、コンセプトを重視したコスチュームや制服での接客や、設定に合わせた言動が必要になることです。
また、お客さんを盛り上げて楽しい気持ちになってもらうところまでが仕事であるということもコンカフェで働く上で大切です。
「ただ注文された商品を提供すればOK」というよりは、提供の仕方やちょっとした会話がお店のコンセプトに合っていることが重要です。
たとえば、メイドカフェでは一般の飲食店のように「いらっしゃいませ」というセリフでお客さんを出迎えることはありません。
メイドカフェでは「おかえりなさいませ」と声がけし、お客さんのことは「ご主人様」と呼びます。
また、コンカフェではチェキなどお店による独自サービスがあります。
チェキは、キャストとお客さんが一緒に写真に写るサービスで、好みのポーズを指定して撮ることができるので、キャストとの思い出を残したいお客さんがよく注文します。
そんなコンカフェですが、「カフェ業態」と「バー業態」という2つの営業形態があるので、それぞれの違いについて見ていきましょう。
カフェ業態のコンカフェの仕事内容
まず、カフェ業態のコンカフェは、お昼から営業しているお店が一般的です。お店は21時や22時など、日付が変わる前には閉まります。
カフェとして利用できるので、ジュースや食事のメニューが豊富にあるのが大きな特徴でしょう。
コンセプトに合わせてお客さんを出迎え、通常の飲食店同様に注文を取って配膳します。
お店によっては簡単な調理補助も担当することがありますが、難しくないので安心してください。
また、働いている人たちのライブやトークが楽しめるなど、エンターテイメントな部分を押し出しているケースもあります。
そういったお店では、慣れてきたらパフォーマンスに参加してお客さんに楽しんでもらうことも仕事の一つです。
バー業態のコンカフェの仕事内容
バー業態のコンカフェは、バーというだけあって夕方ごろからの営業が多いです。
カフェ業態とは違って、朝まで営業しているお店もあり、17時から23時や、18時から5時のように、日中はオープンしていないお店も珍しくありません。
また、バーなので、さまざまな種類のお酒がメニューにあります。
働いている女性ごとにオリジナルカクテルがあるお店もあるので、自分でドリンクのレシピを考えて作れるようになることも必要でしょう。
バー業態のコンカフェではお客さんがコンカフェ嬢にドリンクをあげることができるので、一緒に楽しく飲んで盛り上げるのも仕事の一つです。
コンカフェは高校生でもバイトできるのか?

高校生でもコンカフェで働けるのかは、お店によって異なります。
特にバー業態のようなガールズバー寄りの営業スタイルのコンカフェは、18歳以上でなければ働けないケースが多いです。
バー業態のコンカフェは遅い時間に盛り上がりますが、高校生は22時までしか働くことができず、勤務時間の調整が難しいなどの理由から断られるケースが多いでしょう。
ちなみに「20歳未満でお酒が飲めないからじゃないの?」と思う人もいるかもしれませんが、お酒が苦手・飲めない人もコンカフェでは問題なく働けます。